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2011-12-14

LPIC レベル1 LPIC レベル1 を受験.LPIC ( http://lpi.or.jp/) はLinuxの認定資格.特徴は,国際的な資格であること,純粋にLinuxを対象とした試験であること,など.LPICは,LPIという海外の組織が認定する資格であり,従って多くの国で有効である.また,特定のディストリビューションに極力依存しないよう,配慮されている. LPICには レベル1〜3 まであり,3が最難関.上位レベルを受けるには,下位レベルの合格が必要.例えば,レベル2を受けるには,レベル1に合格していなければならない. 各レベルには複数の試験があり,例えばレベル1には,101試験と102試験がある.この両試験に合格して,ようやくレベル1に合格した,ということになる. 私は初心者なので,今回は101試験を受けた.試験内容は,一般的なLinuxユーザに,少しだけサーバ管理の知識を要求するようなもの.基本的なコマンド,ハードウェアとのインターフェイス (/procとか),ファイルシステム,ユーザ管理,などなど. 試験中,気になったのは,試験問題の文章.LPIが日本の組織ではないので (LPI-Japanは存在するが),オリジナルの問題は英語.受験申込時に受験する言語を選択でき,私は日本語も選んだ.まぁ,英語の能力を測る試験ではないので,これ自体は妥当だと思う.しかし,問題文に,意味不明な日本語が含まれていた.一応,元の英語の問題も見れるようになっていたので,こちらも合わせて見ることで理解はできたのだが.たぶん,専門技術に精通しない方が翻訳しているんじゃないかと思う. 試験には合格した.学生時代にサーバ管理を経験していたのが大きかった.2日程度の準備で十分だった,言い換えれば,それだけ実用的な内容を対象としていると言える.同時に,独学で学んだ内容には,偏りがあることを実感した.試験範囲は,熟知している分野と,全く知らない分野に,大きく分かれた.自身の知識を整理し,広い知識をバランス良く理解するために,適した試験だった. とりあえず,次は102を受けよう.

Gauche を学んでみた

Gauche のプログラミングに手を出してみた.Gauche は Scheme の処理系の一つである.調べたことを 個人のWiki に載せた. ここで,改めて,新たな言語を覚える際のプロセスについて考えてみた. 言語を覚えた気になるために必要な知識は,私は以下の3項目になると考える. 基本的なシンタックス (変数,条件分岐,ループ,関数など) デバッグ方法 (Cで言えばprintf) その言語に特異な概念とシンタックス (クラス,マクロ,リストなど) 既に数種類の言語を扱える人にとっては,2番目までは恐らく1時間もかからないだろう.極端にマイナーな言語を覚えようとしない限り,今時Webを少し探せばこれらの情報は簡単に手に入る.極端な話,ここまでの知識でもプログラミングは何とか可能だ. 3番目の修得時間にはかなりの差がある.例えば,クラスの概念を知るため,大学の情報工学科では90分の授業を数回必要とする.一方,クラスに慣れている人は,短時間でJavaを使えるようになるだろう.クラスの概念をJavaのシンタックスに当てはめるだけで良いからだ. 3項目を達成すれば,その言語を使える気になっていると思う.という意味は,オープンソースなどのコードを,関数などを調べながら何とか読める,ということだ.より理解を深めるため,一部を改変してデバッグすることもできる. その後は,理解よりも記憶の作業になる.例えばライブラリ関数を知るなどだ.これは,英語の語彙力を増やす作業に似ている.自分の知っておきたい分野の記事を読み,分からない単語を辞書で調べ,覚えていく.プログラムでも同じだ.興味のあるコードを落とし,読み,知見を増やす.この際,お気に入りのウェブサイトまたは本を持っておくとよい.分からない項目があれば,これで調べる.お気に入りの英和辞書を持っているように.私の場合,Java では Java™ Platform, Standard Edition 7 API Specification ,Ruby では 逆引きRuby などだ. このように,結局は,その言語を使って何をしたいか,が重要になる.これを強く認識しているほど,やるべきことも明確になり,理解も早まるのだろう.