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10月, 2010の投稿を表示しています

Diary/2010-10-24

TSUBAME 2.0   東工大で,今月から運用されているスパコンTSUBAME2.0.このTSUBAME2.0の全貌がASCII.technologiesの12月号に紹介されていたので,思わず買ってしまった.   前世代の東工大スパコンであるTSUBAME1.0に比べ約30倍の性能を,ほとんど同等の容積で実現するという内容が書かれている.また,電力当たりの性能が世界トップクラスになるであろう,と予測されている.   東工大生,および同大学出身者は,当然迷わず買って読みましょう. 参考文献 TSUBAME計算サービス http://tsubame.gsic.titech.ac.jp/?q =ja ASCII.technologies 12月号 http://tech.ascii.jp/technologies/

Diary/2010-10-22

  仕事でLinuxのソースコードを理解する必要がでてきた・・・のだが.ある関数の動作を追跡するために,100以上の関数を追跡するはめに.追跡する対象の関数の内部で,別の関数が呼ばれているため,当然のことなのだが.いつになったらスラスラ理解できるようになるのだろうか.   LinuxKernelHack Japanでは,ひらメソッドというのを提唱している.これは,関数の呼び出し関係を木構造で表現したときに,その末端の関数から順に,ルートに向かって理解していく方法である.この順で理解することで,理解していない関数に遭遇することが無くなり,コードを読む際のストレスを軽減できるのだという.   外部リンク LinuxKernelHack Japan http://hira-consulting.com/wiki/index.php?%A4%E8%A4%A6%A4%B3%A4%BD

webrick - rubyでwebサーバをたてる

webrickとは   rubyには,httpサーバの機能を提供するフレームワーク,webrickがある.webrickはruby-1.8以降では標準で添付されている.このため,apacheなどのサーバプログラムをインストールする必要がない.加えて,apacheのような複雑な設定ファイルの記述は不要である.   これは,簡易httpサーバを立てる際に便利である.例えば,次のような場合に威力を発揮する. htmlやcgiなどの簡単なコーディングをして,動作させたい ローカルで運営する簡単なwebサーバをたてたい   このような場合,apacheほどの速度やセキュリティは必要ではなく,お手軽さが臨まれる.この要望を満たす手段として,webrickは有用である. サンプルコード   以下に,webサーバをたてるサンプルコードを示す.ここで,公開するファイルの置かれているドキュメントのルートディレクトリは,${HOME}/public_html/とする. #!/usr/bin/env ruby require 'webrick' server = WEBrick:: HTTPServer.new({ :Port => 80, :BindAddress => '0.0.0.0', :DocumentRoot => "#{ENV['HOME']}/public_html/"}) trap('INT') { server.shutdown } server.start   HTTPServer.newでサーバを起動する.引数は以下の通り. Port 使用するポート番号を指定する BindAddres 起動するサーバのIPアドレスを指定する DocumentRoot htmlドキュメントを置くルートディレクトリを指定する 実行   上に示したスクリプトを保存し,実行すると,httpサーバの動作を開始する.終了時は,Ctrl+cで終了する. 閲覧   ${HOME}/public_htmlにindex.htmlを置き, http://localhost/ にアクセスす

beamerでしおりを付ける

しおり   しおりとは,acroreadなどでpdfを表示する際に,ウィンドウの左側に表示される目次のようなものである.このしおりを使うことで,文章の構成を大まかに把握したり,特定の項目に移動することが簡単にできる.   beamerには,標準でしおりを付ける機能が備わっている.以降では,しおりを付ける方法について述べる. しおりをつける   beamerでしおりを付けるには,次のコマンドをtexの文章中に記述する. section{} subsection{} subsubsection{}   カッコの中に記述する文字列が,しおりの項目名に使用される.また,section,subsection,subsubsectionを使い分けることで,階層化をすることも可能. 文字化け対策   しおりは,標準の仕様ではUnicodeのみがサポートされている.EUCを使う場合は,そのままではしおりの日本語が文字化けする.このため,Unicodeを用いない際には,何らかの対策が必要である.   以下では,EUCを利用する人のための対処策を述べる.ここで,dviからpdfを生成する際の方法によって,対処の仕方が異なることに注意する.具体的には,(1)dvipdfmxを用いる場合と,(2)dvipsおよびps2pdfを用いる場合で,対処の仕方が異なる.以降,それぞれについて述べる. dvipdfmxを用いる場合   次のコードをプリアンブルに記述しておくことで解決できる.これにより,しおりの部分の文字列が,自動でUnicodeに変換される. \ifnum 42146=\euc"A4A2 \AtBeginDvi{\special{pdf:tounicode EUC-UCS2}}\else \AtBeginDvi{\special{pdf:tounicode 90ms-RKSJ-UCS2}}\fi   ただし,実行にはEUC-UCS2というファイルが必要.texをインストールする際に,標準でシステムに入る場合はこのままコンパイルできるが,無ければコンパイルできない.私がこれまで経験したなかでは,Vine 5.0, Mac OSXには含まれているが,Debian lennyには入っていなかった.   システムにEUC-UCS2が無い場合,以下のようなサイトから取ってくる.取って

beamerを試してみる

基本的なコード   以下に,beamerの基本的なコードを示す. \documentclass[dvips]{beamer} \usetheme{Antibes} \usecolortheme{dolphin} \usepackage{hyperref} \title{ここにタイトルを入れます} \author{ここに著者を入れます} \institute{ここに所属を入れます} \date{ここに日付を入れます} \begin{document} \begin{frame} \titlepage \end{frame} \begin{frame} \frametitle{2ページ目のタイトル} \begin{itemize} \item ほげほげ \item ふがふが \end{itemize} \end{frame} \begin{frame} \frametitle{3ページ目のタイトル} \begin{enumerate} \item $a = hoge$ \item $b = fuga$ \item $c = fefe$ \end{enumerate} \end{frame} \end{document}   これをファイルに保存し,platex,dvips,ps2pdf,の過程を経て,pdfが仕上がる.   \usetheme{Antibes}では,使用するテーマを,\usecolortheme{dolphin}では,使用するカラーテーマをそれぞれ指定している.使用できるテーマの一覧は,以下の参考文献を参照 参考文献 Beamer Theme Matrix http://www.hartwork.org/beamer-theme-matrix/

Diary/2010-10-05

  職場で使っているLinuxマシンの作業環境をいろいろと整えた.主に変えたのは,次のとおりである. エディタ ターミナル ウインドウマネージャ VNC tex環境   エディタは仕事の推進速度を大きく左右する.使用するエディタによっては,日々の仕事の作業効率が半分以下になることなど,何ら不思議なことではない.「弘法筆を選ばず」と言うが,こればかりはどうしようもないのだ.   エディタの優劣をめぐって,宗教戦争が勃発することもある.中でも最も激しいのが,viとemacsの論争である.激しいというのは,両勢力が尋常でないほど大きいという意味である.これは,セリーグであれば巨人と阪神,政治で言えば自民党と民主党,に相当する.   私がこれまで見てきた限り,エディタの論争で争うのは,多くの場合,如何に巧妙な機能を自身が知っていて,如何にこれを使いこなせているか,であり,必ずしもユーザインタフェイスの良し悪しなどを争っているのではない.これは,分野外の人から見れば,意味不明の論争である.   職場の話に戻そう.職場で働いた日数はまだ1ヶ月に満たないため,周りの人がエディタを使用しているところを見る機会はそれほどない.このため,この間職場の方々と飲みに行った際に,皆さんがどんな環境で普段作業なさっているのか,しっかりと情報を仕入れてきた.   私の職場では,vi愛好家が9割を超えており,その他はterapadなどのwindows上で動作するエディタを使用している.つまり,emacs愛好家が一人もいない.なので,共用のLinuxサーバに最新のemacsなど当然インストールされているはずもない.   では,私はどうなのかと言えば,emacsとviのどちらのエディタも使いたい人なので,両方のエディタが無いと困る人なのだ.かと言って,emacsがviよりも優れているとまでは言うつもりはない.両者は全く別路線のエディタであり,直交するものなので,単純に比較できないと考えているためだ.だからといって,emacsが無くても良い,というわけにはいかない.従って,私が職場に入ることによって,emacsとviの小さな論争が勃発することとなった.   やむを得ず,emacsを自分のホームディレクトリの下にインストールすることに.色々とカスタマイズしたいので,ソースコードからコンパイルした.これにて

dircolors

dircolors   lsコマンドの実行時のファイルの表示色を指定する.ヂィレクトリ内のファイル一覧をlsコマンドで表示する際に,--colorオプションを指定することで,ファイルの種類やパーミッションにより色を変えて表示する.dircolorsコマンドとこれに渡す設定ファイルを用いることで,さらに細かい指定が可能となる.   設定ファイルを作成後,以下のコマンドを実行することで,設定が反映される. $ eval `dircolors [config-file] -c`   私の設定ファイルを以下に示す.ディレクトリ,デバイスファイル,パイプなどの色分けに加え,通常ファイルの中でも,拡張子で色分けするよう記述している. # Configuration file for the color ls utility # This file goes in the /etc directory, and must be world readable. # You can copy this file to .dir_colors in your $HOME directory to override # the system defaults. # COLOR needs one of these arguments: 'tty' colorizes output to ttys, but not # pipes. 'all' adds color characters to all output. 'none' shuts colorization # off. COLOR tty # Extra command line options for ls go here. # Basically these ones are: # -F = show '/' for dirs, '*' for executables, etc. # -T 0 = don't trust tab spacing when formatting ls output. OPTIONS -F -T 0 # Below, there should be one TERM entry fo