祝婚約
パナソニックの本社R&D部門には,ソフトウェア,デバイス,品質管理,人事,その他,といったグループ分けがなされている.このグループ分けをおこなう基準として,大学時代の専攻が考慮されることは少ないらしい.情報系の人がデバイスに配属されたり,数学科の人がソフトウェアに配属されるのは珍しいことではないようだ.
中でも,本社R&D部門のソフトウェアな方々は,我々セミコンダクター社のソフトウェアな人間と共同で,先月からソフトウェア研修を受講している.この研修の目的は,組込みシステムについて学ぶことと,チームでの演習を通してソフトウェアの開発プロセスを体験することにある.
この研修も中盤に差しかかった本日,本社R&Dのデバイスグループのひとりが婚約なさったということで,その祝賀パーティが開かれた.普段研修を一緒に受けているのはソフトウェアグループであるため,今回婚約なさった方は全く知らない人であった.
我々セミコンダクター社のソフトウェアな人達は,この祝賀パーティに参列した.全く知らない人を祝うのも不思議なものだが,本社R&D部門との親交を深めることを目的として,会場に向かった.
会場は,大阪の梅田にあるザ・リッツ・カールトン大阪.まったく普段の生活とは無縁な未開の地であった.こんな機会でも無ければ足を踏みいれる場所ではないので,カメラを持っていけばよかったと後悔している.
そして,訳が分からないままパーティが終了した.これが,本日抱いた正直な感想なのかもしれない.この原因には,大半の人が初対面だったため,というのもあるだろうし会場がリッツ・カールトンだから,というのもあるだろう.右も左もわからない内に,あっという間にパーティは幕を閉じた.
ただし,主賓の幸福に満ちた様子から,結婚の良さを同時に痛感した.私は,どちらかと言えば,結婚願望が弱い方だと思っているため,考える良い機会となった.このインパクトは意外と大きく,今日のパーティには参加して良かったと思う.